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物忘れと片付けられないの意外な関係 疑われる3つ原因と対策法

物忘れ,片付けられない

 

家を出る直前になって、あれがない!これがない!と慌てたり、どこかにあるはずなのに、部屋が片付いていないせいで、必要なものを見つけられないことはありませんか?

 

「物忘れ」が症状として出る病気と言えば、アルツハイマー認知症が知られていますが、多くの方が、高齢者がかかる病気というイメージではないでしょうか。

 

自身がそこまでの年齢に達していなければ「ちょっと忘れっぽいだけだよ!」と軽く考えている方がほとんどですよね。

 

しかし、「物忘れ」と並行して「片付けられない」ことが多い場合、3つの病気が関係している可能性があります。

 「物忘れ」と「片付けられない」両方に心当たりがある…

どちらの症状も、少しくらいなら誰にでもあることだと思います。


しかし、頻繁に忘れ物をしてしまったり、常に部屋が片付いていないなど、自覚症状がある、又は人から指摘されることがある、という方は「障害」の可能性もあります。

 

物忘れ、そして片づけができないという症状が表れる「障害」とはどんなものがあるのでしょうか。

 

1.注意欠陥・多動性障害(ADHD

元々は子どもが発症しやすい病気だと思われていましたが、最近では成人して社会に出るようになってから、ADHDを自覚する方が増えているそうです。

 

しかし、ADHDだからと言って、仕事ができないわけでも、日常生活ができないわけでもありません。

むしろ、興味を持ったことには、とことん集中するという特徴などから、専門的な分野で活躍されている方もいらっしゃいます。

 

一方で、人と同じようにできない、周りとコミュニケーションがうまくとれないなど、生きづらさを感じる方も多いようです。

 

ADHD症状の特徴〉

・必要なものをよく無くす
・忘れ物が多い
・重要な用事でも期限を守ることができない
・物事の順序をたてることが苦手
・衝動買い、衝動的な浪費が多い
・落ち着きがない
・イライラしやすい
・うっかりミスが多い、詰めが甘い

 

ADHDを発症している場合、先にあげている通り「必要なものを無くす」「忘れ物が多い」という症状が多く見られますが、そもそも「どこに片付けたかを忘れてしまう」ために、必要なものがどこにあるかを探り当てることができないのです。

 

また、いざ片づけを始めたとしても、自分の興味がないことであれば「集中力が続かない」ため、結局中途半端にして投げ出してしまいがちです。


片付けるどころか、更に散らかして終わってしまうことも…

そして「モノを捨てられない」人も多いそうです。

結果、部屋の中は荷物で溢れかえり、余計に探し物ができなくなってしまいます。


2.若年性認知症

若年性認知症は、厚生労働省で「65歳未満で発症した認知症」と定義されています。


アルツハイマー型」と「脳血管性認知症」の2つが、若年性認知症の6割を占めているそうです。

 

アルツハイマー型】

アミロイドβタンパク質という物質が、脳に蓄積して神経細胞が壊されてしまうことで「記憶・思考・行動」に障害がおきる。

 

【脳血管性認知症

脳梗塞くも膜下出血の後遺症として現れる認知症のこと。
働き盛り世代で、ストレス環境下にある人に多く見られる認知症

 

若年性認知症の原因と考えられるもの


〈遺伝的要因〉
アルツハイマー認知症には、遺伝子が大きく影響するという研究結果があります。
親族に、若年性認知症を発症したことがある人がいないかどうか確認してみましょう。

 

〈アルコールの過剰摂取、喫煙〉
過度の飲酒や喫煙は、血流に大きく影響し、血管にダメージを与えます。
血液循環が悪いと、動脈硬化脳梗塞脳出血のリスクも高まります。

 

〈生活習慣の乱れ〉
食事や睡眠が不十分だと、認知症、その他の病気も発症するリスクが高くなります。
日々のストレスを少しでも発散しようと、お酒やタバコの摂取量が増えると、さらなる悪循環に陥ってしまいます。

 

若年性アルツハイマー認知症の初期症状

・物忘れ(例:「何を食べたか」ではなく、「食べたこと自体」を忘れる)
・頭痛やめまい
・睡眠不足
・不安感が消えない
抑うつ
・仕事や家事で、順序だてた作業ができなくなる
・好きだったことに対して意欲がなくなる
・人への配慮ができなくなる

 

認知症を発症していると、日常生活にも支障がでていることがほとんどです。
片づけをしようと思っても、別のことを始めてしまったり、そもそも「片づけを始めること」自体ができない可能性があります。


3.うつ病性の「仮性認知症

うつ病が原因で発症するもので、最近では「新型認知症」などと言われて注目されていて、発症の要因は、加齢とストレスです。

 

加齢の影響を受けやすい「前頭葉」への血流量が低下することで、機能不全で起こします。

うつ病性仮性認知症チェック
  • うっかりミスが多い(例:頼まれたものの買い忘れなど)
  • 注意力が散漫
  • 便秘になることが多い
  • ひどい肩こりや頭痛に悩まされている
  • 以前に比べて食欲が落ち、体重が減ってきた
  • 夜中に目が覚めるなどの睡眠障害がある
  • 以前より疲れやすい

※3個以上あてはまる場合は要注意です!

 

うつ病」が原因で発症するものなので、まずは身体的に辛いとか、やる気が起きないなどの症状を自覚します。


そのため、片付けなきゃ…と思いつつも動けないという状況に陥りやすいです。

 

しかし、この仮性認知症に関しては、早期発見及び治療により、症状の改善が見込まれるものです。

もし、心当たりがあるのであれば、一度病院を受診することをオススメします。

 

苦手でも大丈夫!手間をかけない「片付け方法」とは?

障害の有無に関わらず、物忘れが多かったり、片づけが苦手だと自覚している人にとって、「片付け」はとても大変な作業です。

 

なぜ大変なのかというと、片付けは、一度にたくさんのことを考えて、判断しなければいけないからです。

 

ならば、なるべく考えなくて良いような、手間のかからない部屋づくりを普段からしておけば、いざ片づけをするときにも、苦にならないのではないでしょうか。

 

いくつか、オススメのアイディアをご紹介していきます!


目指すのは「オシャレな部屋」ではなく「分かりやすい部屋」

片付けの第一歩は「片付ける場所を決めること」です。
それが、一目で分かるようになっていれば、なお良いです。

 

片づけが苦手な人は、あちこちにモノを放置してしまいがちです。
その結果、ここにあるはずなのに無い!!と部屋中を探し回るはめになります。

 

つまり、片付け方はどうであれ「どこに何があるか分かりやすい部屋」であれば、モノがあちこちに分散することがなくなります。


片付ける棚にシールなどを貼り、中身が何か分かるようにするのも良いですね。


畳まない!座ってアイロンもかけない!洋服の収納方法

洗濯ものを取り込んで、畳む、アイロンをかける、片付ける…
作業が多い=片づけが苦手な人にとって「やる気」をなくす要因の1つです。

省ける作業は、省きましょう!

 

干した洗濯ものを、そのままハンガーで収納します。
今は、このクローゼット収納ができるように便利なアイテムもたくさん売られています。


アイロンがけも、わざわざアイロン台を出したり準備をすることが、面倒な作業です。


ならば、立ったままアイロンがけができるようなスペースを作ったり、ハンガーにかけたままアイロンがけをするなどの工夫をしてみましょう。


シャツ類の洗濯が、普段そこまで多くないのなら、いっそクリーニングに出してしまうのもひとつの手ですね。

 

食器はワンプレートで済ます!

片づけが苦手とか以前に、誰だって洗い物は少ないほうが良いです。
洗い物を少なくするのであれば、ワンプレートに盛り付ける方法がオススメです。


ワンプレートだとごはんの量も調節しやすいので、ダイエット効果まで期待できる場合もあります。

 

また、買ってきたものをわざわざお皿にうつさず、そのまま食卓へ出すのもありです。
疲れているときや、気分が落ちている時は、味気無さよりも、片付けやすさを重視してください。

 

心に余裕ができれば、自然と「食事」を楽しむ気持ちになってきます。
その時は、可愛いお皿に移したり、少しアレンジしてみたり、思う存分楽しんでください。


究極の省略は、紙コップや紙皿を使うことです。
特に、汚れが付きやすいものなどは、洗う作業も大変です。ならば、そのまま捨てられるものが良いですね。

 

経済的にも、キッチンスペースにも余裕があるという方は、食器洗い乾燥機を導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ただし、メンテナンスに手間がかかる場合もあるので、そこはご注意ください。


できないときは無理にやらない!

一番大切にしてほしいのは、「自分の調子が悪い時に片づけをしない」ということです。


障害がある場合、ほんの少しのキッカケで、とても体調が悪くなってしまったり、症状が悪化する可能性があります。


できないときはやらない!と割り切れるくらいに、時間に余裕を持って片付けに取り組むようにしてみてください。

 

それでも、ずっと先延ばし…では中々片づけが進まないので、「一番片付けたい場所」から順番に作業を進めるようにしましょう。


一日で終わらせる必要はありません。少しずつ、片付けを達成していくことが大切です。

まとめ

物忘れが多かったり、片付けができないと言うと、「だらしない」「怠けているだけ」など周りや家族からも責められる方が多いようです。

 

しかし、ただの物忘れでも、怠けて片付けができないわけでもなく、「障害」の可能性があることもあります。
早期に発見、治療をすれば症状が改善する場合もあります。

 

たとえ障害ではなかったとしても、自分が悪いんだ…と追い込むのではなく、自分に合った無理のない範囲での片付けや、物忘れ対策を見つけてみてください。

  • ただの物忘れだからと軽視しない
  • 片付けができない理由を考えてみる
  • もし心身に異変を感じたらなら、病院へ行ってみる
  • 自分が無理せずにできることから始める
  • 小さくても達成感があればモチベーションがあがる
  • 無理は禁物

自分ひとりで解決できない問題もあると思います。
もし、周りに頼れる人がいるなら、ありのままを相談してみましょう。

 

障害の場合は特に、周りの協力がとても重要になってきます。
まずは、無理をせずに少しずつ片付けをはじめてみてくださいね。

 

今回は物忘れと片付けられないの意外な関係について紹介してきましたが、
更年期を乗り越えて片付ける5つのポイントについても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。

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