菊酒の作り方!日本古来の菊酒は健康で長生きできる薬酒って本当?
お酒が好きな人だと「菊酒」と聞いて、
ピンとくる人も多いんじゃないですか?
「菊を漬けたお酒?」
「菊を浮かべたお酒?」
どちらも正しいんですよ。
菊酒とは、
「盃に菊の花びらを浮かべたもの」
「菊を一晩以上お酒や造るときの水に漬けたもの」
のことなんです。
菊を盃に浮かべるだけでも風情がありますよね。
けれど、実は菊には昔から伝わる薬草としての効果もあったんです。
この記事では菊酒とはなにか、由来から作り方までを簡単に説明していきましょう。
菊酒の歴史は中国がルーツ!?
菊酒と聞くと、日本のお酒をイメージしませんか?
私は日本庭園なんかで日本酒の入った盃に、
菊を浮かべて飲むのを想像していたんです。
「さすが菊酒って日本独特の趣があるなぁ」
と思っていたんですね…
けれど、菊酒はもともとは中国が発祥だったんです。
中国で3世紀ごろには伝わっていた伝説が由来だったんです。
当時中国では「菊酒は神や仙人の飲み物」
と言われていました。
病弱で長生きできないと言われていた皇帝が、
菊酒を飲んだところ、健康になったとも言われています。
その話が平安時代に日本に伝わってきたようです。
そして宮中で貴族が、重陽の節句に「菊の着綿」で体をこすったり、
「菊酒」を飲むようになりました。
その後江戸時代には大名、続いて庶民も長寿を願って、
菊を鑑賞しながら菊酒を飲むようになったんですよ。
菊酒は本当に長寿になるの?
菊酒は本当に健康になるのでしょうか?
「菊で長生きなんてないでしょ」と思いますよね。
実はまったくのでたらめではないようなんです。
菊の効用は生活習慣病を引き起こす、
「悪玉コレステロールの減少」
「中性脂肪の低下」
「発がん予防」があります。
他にも
「自律神経を安定させる」
「目の働きを高める」
など現代社会では多くの人が悩まされている
問題が改善されるんです。
一言で「長寿」とは言えませんが
長生きするための要素が詰まっていますね。
菊酒の種類と作り方は?
では、そんな菊酒の作り方はどうすればいいのでしょう。
1つはシンプルに日本酒に菊の花びらを浮かべたものです。
これならだれでも手軽に飲めますよね。
本格的に作る場合は江戸時代から伝わっている
2種類の製法があります。
「菊の花びらを浸した水で酒を造る」
「菊の花を焼酎と氷砂糖に数日漬けるもの」
1つ目は家庭ではちょっと難しいですよね。
酒蔵でもなければ、家庭では酒は造れません。
2つ目は現在、梅酒を作るときの要領と同じなので
作りやすいと思いますよ。
まとめ
ここまで、菊酒とはなにか、
由来から作り方までを簡単に説明していきました。
菊酒のルーツが中国だったことにも驚きますし、
意外に簡単に作れちゃうこともびっくりしました。
菊は漢方にも使われるほど健康にもいい花なので、
ぜひ菊酒も気軽に作ってみてくださいね。
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