片付けられない義母と同居 汚部屋になる前にするべき対処法は?
部屋の綺麗さ基準が自分と合わない人と生活するというのは、ストレスもかかるし、とても大変なことです。
それが義理の母であれば、言いたいことも中々言いづくなります。
同居をしているからこそ起こりうる問題ですが、あなた自身にも理想の部屋があるのに、自分ばかりが我慢して、耐えて…なんていう生活は辛すぎますよね。
では、どのように解決していけば良いのでしょうか?
一番良いのはお姑さん本人が片付けられるようになることです。
もちろん簡単なことではありませんが、「なぜお姑さんが片付けができないのか」と「何をサポートしてあげれば、義母自身が片付けができるようになるのか」という点について解説していきますね。
片付けができない「理由」は何?
片付けができないと言っても、タイプは様々です。
お姑さんと、お嫁さんだけで片付けていける場合もあれば、男手が必要になるほど大規模な片付けになることもあります。
そのためにも、あなた自身が現状をしっかりと把握することが重要です。
1.そもそも部屋が片付いていないという認識がない
お姑さん自身は、長年その状態の部屋で過ごしてきています。
そのため、そこまで片付いていないという認識がないのかもしれません。
そこに、お嫁さんであるあなたが「汚いから片付けて」とは言いづらいですよね。
なのでまず、現状の部屋を、あなた以外の同居家族がどう思っているのかを聞いてみてください。
同じ考えの人は多ければ多い方が良いですし、お嫁さんが、お姑さんに話をするよりも実の家族の意見の方がスムーズに聞き入れて貰えることが多いと思います。
ただし、その伝え方にも注意しなければならないことがあります。
「嫁が言ってるから」という伝え方は、絶対NGです。
あくまで部屋を綺麗にしたいと思っているのは、お嫁さんだけではなく、他の家族も思っているという事実を伝えることです。
他の同居家族にも、しっかりと味方になってもらいましょう。
2.なぜ部屋を綺麗にしたいかを明確に伝える
長年の生活習慣というのはちょっとやそっとでは、変えることは不可能です。
まして、嫁からのお願いとなると、それだけで反発する方も少ないと思います。
なので、まずはしっかりと綺麗にしたい理由を明確にしておきましょう。
もし、お子さんがいる場合は、孫の力を借りるのも良いですね。
・小さい子どもがいて、なんでも口にしてしまうから綺麗にしておきたい
・子どもが友達を遊びに呼びたいから、綺麗にしたい
・〇〇のような部屋に憧れている
・効率よく家事をしたいから、モノを減らしたい
綺麗にしたい理由は、自分の気持ちを正直に伝えることが一番良いと思います。
言葉を柔らかく、曖昧に伝えるよりも、はっきりと言った方が、相手にも伝わりやすいからです。
しかし、「はっきり伝えること」と「相手を否定すること」は違いますので注意をしてください。
ただ、「汚いから」、「衛生的によくないから」、「見栄えが悪いから」と言うのは、お姑さんからしてみれば、自分の今までの生活を否定されているのと同じです。
関係も悪くなってしまいかねません。
お姑さんのプライドも守りつつ、自分の部屋を綺麗にしたい理由を伝えましょう。
3.自分が手を出して良い範囲を少しずつ広げていく
片付けができない人の言い訳トップ3に入るのが、「自分以外に触られると、どこになにがあるか分からなくなる」です。
これを言わせないためにも、絶対に本人がいないところで片付けはしないこと。
これはお姑さんとの信頼関係を築く上でも、とても大切なことです。
なにが本当に大切な物なのかは、本人にしか分かりません。
また、ひとつひとつ第三者と確認しながらモノを整理することで、「私はこんなにモノを溜め込んでいたのか」と客観的に見る機会にもなります。
お姑さん本人がいるときしか、片付けを進めないことで、「勝手に捨てたりしないよ」という意思表示にもなりますし、どんなモノが捨てられないのかなど、お姑さんの分析をすることもできます。
4.義母本人がどう思っているかを聞く
なにがともあれ、本人が片付けをしたいかどうかが重要です。
今の部屋の状態は片付いていないんだよ、と家族から言われることで、少しでも本人にやる気が出れば良いのですが、そうではない場合は、根気強く片付けを始めるための説得をしなければいけません。
片付けをすることを渋る場合は、面倒でも片付けをしたくない理由を深く探って、聞いてみてあげてください。
初めから、本音で理由を話してはくれないかもしれませんが、お姑さん自身も、人に話すことで、片付けが苦手な原因を見つけることができるかもしれません。
片付けができない理由には、なにかしらの障害の可能性も含まれています。
単純に本人が怠けているわけではないという場合もありますので、ただの片付けとしてではなく、しっかりと話し合う機会を持つのも良いかもしれません。
いざ!お義母さんとの片付け
お義母さんの片付けへの意思、協力者の確保などを確認して、いざ片付け開始!となりますが、一緒にやると言っても気をつけなければいけないことがあります。
あまり干渉しすぎない
片付けが苦手な人は、いるものといらないものを分けるだけでも、かなりの時間がかかります。
普段から、片付けをしている人は不要品の判断が早いですが、片付けが苦手な人は、それができないのです。
それを横で見ていると…イライラしますよね。
結局なにも捨ててないじゃん!とか、何時間かかっているの?!なんて思ってしまうかもしれません。
これでは、お姑さんが片付けをするたびに、あなたの気力が削られてしまうことになります。
中々進まない片付けに、口を出してしまいたくなる気持ちは、とてもよく分かるのですが、グッとこらえてサポートに徹するようにしてください。
思い出の品は大切にしてあげる
片づけをすると必ず出てくるのは思い出の品です。
これは、片付けが得意な人でも整理するのには時間がかかると思います。
昔の品々となれば、汚れがあったり、壊れていたり…と他人からみれば、ガラクタのように思えるかもしれません。
でも、本人にとってはかけがえのない大切な品物です。
あなた自身に余裕がある時には、思い出話に付き合ってあげてみてください。
話をしているうちに、お姑さん自身も気持ちの整理ができていく場合もあります。
また、写真などをアルバムで保管をしていると場所をとりますよね。
これらも少しずつでもいいので、パソコンに取り込んでデータ化していくのも良いかもしれません。
自分でデータ化するも良し、枚数が多いのならばプロにお願いするも良し、今は様々なサービスも展開されています。
まだ使えるものはフリマサイトへ
これはお嫁さんの出番ですね♪
お姑さんの不要品で、まだ売れそうなものがあれば、フリマサイトに出してみましょう。
お姑さんも、自分自身のものが売れてお小遣いになるならばモチベーションがあがりますし、片付けへの意欲がわいてくるかもしれません。
このように、中々お姑さんだけではたどり着けない不要品の扱い方を提案してあげたり、難しいネット関係の手続きをしてあげるだけでも、いい嫁っぽくなります。
お姑さん自身が片付けやすい方法をみつけよう
片付けができなくなる理由のひとつに、そもそも片付けがしづらい部屋になっている場合があります。
片付けができない人が、片付けをしづらい部屋
●片づけをするのに余計な動作や手間がかかる
(例)棚へモノを収納するのに、踏み台を持ってこなければいけない。
このように、1つ片付けるのに余計な動作や手間がかかることで、「面倒くさい」という気持ちが増幅してしまいます。
この「ひと手間」を省いてあげるのがとても大切です。
また、お姑さん世代は60代以上の方が多いと思います。
意外と、すんなり手が届く範囲というのは広くはありません。
取り出しやすい位置には、お姑さんのモノを置くようにしてみましょう。
●細かく仕切りがしてある
(例)引き出しの中が、細かく仕切りで分けられ、収納する場所が決まっている。
きちんとケースで仕切られている引き出しや、棚は整頓されていてとても綺麗ですよね。
しかし、片付けができない人にとっては、細かく仕切られてしまうと面倒くさいと思ってしまうのです。
「洗ったらそのまんま」とか「引き出しを開いて入れるだけ」など、極力動作を少なくすることがポイントです。
また、しまう時に悩んでしまうと「まぁいいか」と出しっぱなしにしてしまう原因になります。
一目でしまう場所が分かるよう、収納ボックスを透明にしたり、何が入っているかラベルを貼っておくのも良いですね。
ここで注意しなければいけないことが1つ。
あくまでオシャレさよりも機能性と分かりやすさを重視してラベルを貼るようにしましょう。
綺麗に見せたいがあまりに、英語などでオシャレにラベルを貼ってしまうと、結局お姑さんには分からずじまいになるので注意が必要です。
まとめ
お姑さんに対して「なんでできないの?!とイライラすることが多いでしょうが、そもそも片付けに対する基準が違う人間なので、あなた自身と同じように片付けができるようになる…なんてことは思わない方が良いです。
ただ、何でもかんでもあなたが片付けをして綺麗にしてしまうと、お姑さん自身は「何もしなくても綺麗にしてくれる、ラッキー!」と甘えて、さらに何もしなくなります。
最低限は、お姑さん本人にやってもらうようにしましょう。
・まずはお姑さんの片付けスイッチを入れてあげる
・お姑さんの大切なものは、同じように大切に扱う
・お姑さんの片付けは、つかず離れずの距離で見守りつつサポート
・不要品をフリマサイト等に出す場合は、お嫁さんが率先してやってあげる
・お姑さんに片付けてもらうには、まずオシャレさよりも分かりやすさ
できないことを、何度お願いしても、それはあなた自身が疲れてしまうだけです。
まして、長い人生で染み付いた習慣を、短期間で変えるなど、まず不可能です。
真正面からぶつかって、関係を悪くしてしまうくらいなら、「手伝っているフリ」をしながらでも、少しずつ自分の理想の部屋になるように、お姑さんを誘導していきましょう。
今回は片付けられない義母と同居について紹介してきましたが、
片付け夫に変わるテクニックについても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。