トイレのハンドドライヤーは使ってはいけない！菌が拡散するのは本当⁉ - すっきり暮らすための掃除と片付け～元そうじ屋さんの快適生活♪

ハンドドライヤーは駅やデパート、コンビニやショッピングセンターなどのトイレに設置されていて、空気を使って手を乾燥させる機械です。

ハンドドライヤーは水滴を飛ばすタイプと暖かい空気で乾燥させるタイプがあり、ハンカチを使う必要がなく、ゴミも出ないのでエコだと広く普及しています。

しかし、2020年5月に経団連が策定したコロナウイルスの感染防止対策のガイドラインの中には今も利用が中止になっているのがハンドドライヤーです。

※2021年4月12日に経団連は、「ドライヤーを利用してもウイルスを飛散させないとの科学的根拠を確認」したということで、ハンドドライヤーの利用再開を広げる方針です。

最近では「世界的にみてもハンドドライヤーの使用中止をしている例はない」ということなどから、ハンドドライヤーを設置している会社や施設から経団連に「いつまで中止にするのか」といった問合せが増えています。

コロナウイルス感染防止でなぜ、ハンドドライヤーが使用禁止になったのか、その理由について調べてみました。

ハンドドライヤーは中で菌が増殖して周りに飛び散るからと、不衛生だと感じている人は少なくありません。

2014年に英国のリーズ大学で、ドライヤーの周りと1m離れた場所で、それぞれ細菌を採取するという実験が行われました。

実験の結果は、ペーパータオルで手を拭いた場合に比べて、ハンドドライヤーで手を乾かした場合の方が細菌が多いということが分かりました。

ハンドドライヤーのタイプ別にみると、水滴を飛ばすタイプで約27倍、暖かい空気で乾燥させるタイプで約6倍の細菌が周囲に残っているのです。

やっぱり、ハンドドライヤーは細菌を拡散させるという都市伝説は間違いではないようですね。

特にトイレでは、便などに多くの細菌が含まれているので、しっかり手洗いをしないとウイルスや細菌を拡散させてしまう可能性があります。

ウイルスや細菌を拡散させないようにするには、手を正しくキレイに洗うことが大切です。

手洗いの基本は水だけで終わらせるのではなく、石けんを手につけて爪や指の間などをしっかり洗い、水で流すようにしましょう。

厚生労働省の資料より引用

【正しい手洗い】

1：流水で手をぬらした後、石けんをつけて、手のひらをよくこする
2：手の甲をのばすようにこする
3：指先や爪の間を念入りにこする
4：指と指の間をこする
5：親指と手のひらをねじるように洗う
6：手首も忘れずに洗う

正しい手洗いをすることで、手についた細菌を減らすことができます。

コロナウイルスの感染で、マスクをすることが日常になってきたように、トイレなどでの十分な手洗いも感染防止につながります。

ハンドドライヤー以外にもトイレのドアノブが不衛生と感じている人も少なくありません。

特に手洗いをしてから、トイレのドアノブに触れるのが抵抗があるようです。

ドアノブに触れる以外にも、手洗いをしたあとに蛇口をひねって水を止めることにも抵抗を感じている人がいます。

よく考えてみると、不特定多数の人が触れるドアノブや水栓の蛇口は雑菌やウイルスなどが付着している可能性は高いですよね。

水栓の蛇口にはタッチレス水栓、トイレのドアノブは足を使って開閉するなど、直接触らないで利用できるようになると安心できますね。

ハンドドライヤーの中止が続く以上、しばらくはマイハンドタオル、マイペーパーの持参が必要です。

マイハンドタオルやマイペーパー以外にもマイアルコールを持参して自衛するしかないですね。

コロナ以外にもインフルエンザ、ノロウィルスなどの流行防止にもつながることを願っています。

お家にいながら、お得にお買い物!?
いつものお買い物が「食品ロス削減」「寄付」に繋がる。