セミの本当の寿命は長いの?一週間で死んでしまうというのは俗説?
セミの鳴き声が聞こえてくると「夏が来たな」って思いますよね。
夏から秋にかけて、多くの種類のセミがせわしくなく鳴きます。
「こんなに暑い中、一週間の命なんて可哀そう」
「一週間で恋人を探すために必死なんだね」
と思ってはいませんでしたか。
実はセミの寿命が一週間というのは俗説だったんですよ。
本当は一か月以上生き続けるセミもいたんです。
この記事では「セミの本当の寿命」、「なぜ一週間という俗説が誕生したのか」について調べてみました。
セミの寿命とは?
セミの寿命とは、ほとんどが成虫になってからのことをさします。
セミの幼虫は土中にいるので、実際はどれほどの期間、土の中で生きているのかわかっていないんですね。
よく「セミは7年土の中で過ごす」と聞きませんか?
今ではそんなに土の中にはいないと考えられています。
実際は幼虫状態のまま1年から5年くらいしか土の中で過ごしていないと言われています。
セミの種類によっても違うようですが、はっきりとはまだ解明されていません。
ただ土中の年月を考えると、セミは結構長生きなんですね。
セミの寿命は最長一か月以上!?
成虫になって、土の中から出てきたセミの寿命も実は一か月以上あるということが、最近わかってきました。
夏に日本でよく見られるセミである「アブラゼミ」、「ツクツクボウシ」、「クマゼミ」この3種類でも寿命は大幅に違うようです。
最長生存確認の記録ですが、アブラゼミで32日間、ツクツクボウシは26日間、クマゼミは15日間なんです。
どの種類のセミも、15日間以上は生き続けていました。
今までは成虫になってからの寿命は一週間と言われていたセミですが、意外に長生きだったことがわかりますね。
なぜセミの寿命は一週間と言われていたのか?
では長年セミの寿命が、一週間から二週間と言われていた理由はなんなのでしょうか。
いくつか説がありますが、一般的な理由は、実は「セミの飼育の難しさ」にあるのではないかということです。
セミの栄養源は「樹液」です。
しかも生きた木からの樹液なんです。
多分、セミを捕まえたら虫かごに入れますよね。
虫かごには生きた木を入れられないので、セミは栄養失調になって死んでしまうんです。
他の昆虫と違い、樹液以外のものをセミは受け付けないんです。
なのでだいたい一週間前後で死んでしまっていたんですね。
まとめ
ここまで、「セミの本当の寿命」、「なぜ一週間という俗説が誕生したのか」について調べてみました。
まとめると、以下のようになります。
・幼虫状態では土の中で1年から5年過ごしている
・成虫になると15日~32日間と約1ヶ月近く生きている
・セミの栄養源は生きた木の樹液
セミの栄養源がない飼育環境下でのセミの寿命が、だいたい一週間だったんですね。
また、セミって夏の終わりになると、よく落ちていることからもセミはすぐに死んでしまうものという錯覚をしてしまっていたこともあるようですね。
今回は「セミの本当の寿命」について紹介してきましたが、
「湿気たキャットフード」についても以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。
kaitekiseikatu-1108.hatenablog.com