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路線バスで野菜を運ぶ⁉神姫バスが取り組み貨客混載事業とは

路線バス産地直送

 

路線バスは多くが赤字で、国や自治体が補助金をだして何とか経営できているのが現状です。

 

大都市では黒字経営ができているのですが、地方となると自家用車の普及の影響を大きく受けて赤字の状況が続いています。

 

近年ではテレワークやオンライン授業などの普及により大都市でもその影響は少しづつみられるようになっています。

 

 

その状況の中、地方では減少している運賃収入を少しでも延ばせるようにさまざまな知恵を振り絞っています。

 

最近話題になっているのが、「貨客混載事業」です。

 

この記事では、地方で行われている貨客混載業について詳しく調べてみました。

 

貨客混載とは

貨客混載とは、旅客車両の空いているスペースにの荷物をのせて運ぶことです。

 

この貨客混載は地方のバス路線で始まっていて、そのほとんどはバス会社と物流業者がタッグを組んで行っています。

 

バス会社にとっては、空いているスペースに荷物をのせることで確実な運賃収入が得られ、物流業者にとってはドライバー不足と労働環境の改善につながるウインウインの取り組みになります。

路線バスで産地直送

これまでの貨客混載に新しいい形の事業が生まれつつあり、それが路線バスで新鮮な野菜を産地から直送することです。

 

その新しい取り組みをしているバス会社は兵庫県姫路市に本社がある神姫バスです。

路線バスで産直する方法とは

路線バスで新鮮な野菜を直送する方法は以下になります。

 

①JAの駐車場に近隣で農業を営む人が当日の朝に収穫した野菜を持ち込む

 

②JAに隣接するバスの折り返し停留所で持ち込まれた野菜のカゴを積む

 

③バスは通常通り運航を終えて車庫に回送する途中にJA店舗そばにある停留所に立ち寄りカゴを下す

 

④野菜はカゴのままJA職員が店頭に並べ、買い物客は新鮮な産地直送の野菜を購入する

 

 

路線バスで産直するメリット

路線バスで産直するメリットは、バス会社は確実な運賃収入が得られることです。

 

車いす用の空きスペースに青果物が入ったカゴを1個あたり200円または250円という低価格で運んでいます。

 

生産者のメリットは、青果物を自分で販売所に持ち込む必要がなくなるということです。

 

高齢の生産者にとっては、収穫した青果物を片道20~30分かけて運転するという不安は少なくありません。

 

遠くの販売所に青果物を持ち込みのではなく、近くのJAに持ち込めることが良いのです。

また、仲介しているJAにとっては、JAのパートナーとなる生産者が増えるというメリットがあります。

 

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まとめ

ここまで地方で新たに取り組まれている貨客混載業についてみてきました。

 

路線バスで新鮮な野菜の産地直送している神姫バスは、人気のフルーツサンドや食パンをバスで運んで、バスターミナルで販売するという取り組みも始めています。

 

過疎地で農業を営む人を支え地域の公共交通を支える新しい形が今後全国に広がっていくことを願っています。

 

また、法律や規制の緩和も必要になると思うので、国の柔軟な対応が求められます。

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