更年期は片付けられない⁈更年期を乗り越えて片付ける5つのポイント
女性を悩ませる更年期…
その症状は様々ありますが、更年期が原因で片付けができなくなってしまうことがあります。
片付けたいのに片付けができない!と悩んでる方がいらっしゃるならば、それは怠けているわけでも、手を抜いているわけでもなく、更年期が原因かもしれません。
なぜ更年期症状が「片付け」をできなくさせるの?
「今まで普通にできていたことが、思うようにできなくなる」ということは、思う以上にとてもストレスがかかることです。
更年期により、なぜ片付けができなくなってしまうのか。
まずは、その原因を把握することから始めてみましょう!
そもそも更年期って?
女性は、45~55歳頃に、規則的であった月経周期が不規則になり、閉経を迎えます。
この閉経の時期をはさんだ前後数年ずつのことを更年期と呼びます。
更年期には、卵巣の機能が低下し「女性ホルモン」の分泌が急激に減少します。
女性ホルモンは、自律神経の働きを安定させたり、コラーゲンの再生を促して美肌を保ったり、女性がいきいきと生活するためにとても大切な役割をはたしています。
そのため、ホルモンバランスが崩れると、心身に様々な不調があらわれてきます。
日常生活に支障が出るほど症状が重いものは「更年期障害」と呼ばれます。
更年期の症状はどんなものがある?
【精神・神経系の症状】
頭痛、めまい、不眠、不安感、イライラ感、うつ
【血管運動神経系の症状】
ほてり、のぼせ、動悸、息切れ、発汗、むくみ
【運動器官系の症状】
肩こり、腰痛、背中の痛み、関節痛、しびれ、手指の痛み
上記のような症状は、更年期の症状として自身でも自覚のしやすいものだと思います。
たとえ、どれか1つだとしても、毎日症状が続けば辛いですよね。
その他にもこんな症状があります。
・皮膚・分泌系の症状
・消化器系の症状
・泌尿器・生殖器系の症状
片付けができなくなる原因は更年期による「心身の不調」
40代~50代というのは、ある程度生活が落ち着き、セカンドステージに向けての準備を始める世代だと思います。
そのために、片づけをされる方も多いでしょう。
しかし、片付けは、かなりの気力と労力を使う作業です。
何を捨てて、何を残すのか。
思い入れがあるから、捨てるのに悩んでしまう。
処分するにはどこへ持っていけば良いのだろう。
一度にたくさんのことを考えながらモノを整理しつつ、大きな処分品や片付けの量によっては、かなりの労力を使うこともあるでしょう。
つまり、心身ともに元気な状態でないと、片付けは思うように進まないのです。
更年期の症状が出ると、だるい、やる気が出ないなど「なんとなく」身体の調子が良くないという状態が続きます。
けれど、「なんとなく」が故に、病気の時のように受診をする方少なく、特に対処することもなく、調子が悪いまま仕事や家事をこなし続けます。
これが積み重なり、片付けなどの気力、労力を使う作業をするために、中々重い腰が上がらなくなってしまうのです。
また、今まで問題なく片づけができていた人ほど、突然自分が「片づけができなくなった」という現実に直面して、戸惑い、悩んでしまう方も多いようです。
必要以上に、自分を責めてしまうことは、うつ病などの病気の原因にもなりかねません。
まずは、「片づけができないのは、あなたのせいじゃない」と自分を肯定してあげることが大切です。
片付けを始めるときに意識する「5つのこと」
1.どこが片付いていないのかを把握する
一言に「片付いていない」と言っても、これは一人ひとり状況が異なります。
・モノが多すぎて片付いていない
・思い出関係のモノが整理できない
・特定の場所だけ片づけができない
・第三者から見れば十分に片付いているのに、自分では納得がいかない
・ゴミが捨てられないなど、生活に支障をきたすほど片づけができない
一度、自分の中で「どこが、どのように片付いていないのか」を整理してみてください。
紙に書き出してみると、分かりやすいです。
こうすれば、次に何をしたら良いのかも分かりやすいですし、一気に片づけを進めなくても、できるものから少しずつ手を付けることができます。
2.思い出に浸るのは悪いことじゃない
一番片づけが進まないモノ…それは思い出が詰まっている品々だと思います。
モノを手に取る度に、色々な感情が溢れてきて、中々進まないものですよね。
でも、このように思い出に浸ることは決して悪いことではありません。
何度かそれを繰り返して、手放せると思った時に整理をすれば良いのです。
懐かしいと思い出せるものがあるということは、とても素敵なことだとです。
そんなことじゃ片付けなんて進まない!と言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、片付けは、自分自身が納得して片付けることに意味があると思います。
3.片付けのコツは「取り出すのが楽なこと」
片づけをする時、収納の中にパズルのようにキッチリ片付けていませんか?
その時は「わぁ!キレイに収まった!」と感動をするのですが、いざ日常生活に戻ると、取り出しにくくて結局別な場所に出しっぱなし…では片付けの意味がありません。
収納をするときは「キレイに片付ける」ではなく、「取り出す、使う時に楽」を意識して片付けるようにしましょう。
・隙間なくしまうのではなく、余裕を少し持たせて収納する
・よく使うものは「背伸びしない、かがまない」位置に収納する
・奥行は30~50センチくらいが取り出しやすい
・収納の入れ物は、軽いものを選ぶ
・中身の見える収納だと、探し物がしやすい
取り出すことが楽になれば、片付けの基本「出したら戻す」もしやすくなりますね!
4.片付けの前に体調を整える
片付けをする前に、体調は大丈夫ですか?
心は疲れていませんか?
完璧な日…なんていうのは少ないかもしれませんが、片付けは少しでも元気な日にやったほうが良いです!
「思い出に浸ることは悪いことではない」と言いましたが、心身が元気じゃないときに片付けをすると、ネガティブな思い出に浸ってしまう可能性があります。
それでは、負のループにはまってしまい、なおさら片づけができなくなってしまいます。
そのためには、しっかり寝て、体調を整えて、元気な時に片付けをスタートさせましょう。
5.片付けは時間に余裕を持って始める
片付けは、無理してするものではありません。
そのためにも、時間に余裕を持ってするようにしましょう。
「あぁ〇〇までに、片付けなきゃ…」というように、期限があると気ばかり焦って、自分を追い込んでしまいます。
これも、ネガティブの原因になります。
気分が乗らないときは片付けしない!くらいに余裕を持ってのぞみましょう。
逆に、調子が良い時はとことん片付けをしてみてください。
今まで、執着して捨てられなかったものを勢いで処分できることもあります。
まとめ
更年期というのは、生きていれば誰もがいつかは通る道です。
なにか上手くいかないことがあっても、それは「あなた自身のせいではなく、更年期による症状がそうさせている」と思えば、少し気が楽になりますよね。
もし、更年期により片付けができず悩んでいるのなら、自分を責める前に「できなくても仕方ない」と開き直ってしまいましょう!
・片付けは心身ともに元気なときに始める
・捨てられないものは無理に捨てない
・時間に余裕を持って片付けを始める
何事も、無理は禁物です。
更年期の症状と上手く付き合いながら、できることから片付けをスタートしてみてくださいね。
今回は更年期を乗り越えて片付ける5つのポイントについて紹介してきましたが、
物忘れと片付けられないの意外な関係についても
以下の記事にまとめてあるので参考にどうぞ。